2020年9月1日21時に台風10号(ハイシェン)が小笠原諸島近海で発生しました。
「非常に強い」もしくは「猛烈な」勢力に発達し、九州地方へ接近もしくは上陸する可能性があります。
この記事では世界各国の進路予想から九州へ最接近する時期を予想しつつ、関西方面への影響が出始める時期についても予想します。
なお、現在台風10号(ハイシェン)の進路上の海水温が高い状態であるため、猛烈な勢力にまで発達する可能性があります。
(9月4日8時更新)
- 九州地方への最接近は9/6深夜から9/7明け方にかけてと思われる
- 鹿児島県への最接近日時予想:9月7日0時~3時頃
- 福岡県への最接近日時予想:9月7日6時~9時頃
- 関西や四国方面では9/5頃から影響が出始める
台風10号(ハイシェン)が九州地方に最接近する日時
台風10号(ハイシェン)の九州地方への最接近日時と影響が出始める日時を示します。
これらは後述の進路予想に基づくもので、随時更新します。
最接近日時予想
九州地方に最接近する日時:9月7日0時~9月7日9時の予想
鹿児島県:9月7日0時~3時頃
福岡県:9月7日6時~9時頃
影響が出始める時期
進路予測から九州地方に影響が出始める時期9月5日頃と思われます。
台風10号(ハイシェン)による関西方面への影響
台風10号(ハイシェン)の東側に当たる関西方面(西日本)では南方からの湿った空気が入り込むことになるため大雨が予想されます。
また、台風10号(ハイシェン)が発達した場合、強風域の拡大に伴い、風も強くなります。
後述の進路予想および気圧配置図から以下のとおり予想します。
- 関西方面(西日本)に大雨が降り始める時期:9月5日
- 関西方面(西日本)の風が強くなる時期:9月5日の午後
9月5日21時の予想気圧配置図(9月3日21時現在(UTCを日本時間に変換(+9時間)))
9月5日9時の予想気圧配置図(9月2日9時現在(UTCを日本時間に変換(+9時間)))
(参考)
風の予測についてはWindy.comが視覚的でわかりやすいと思います。
台風10号(ハイシェン)の進路予想の詳細
気象庁やアメリカやヨーロッパの気象関係機関の情報をまとめると、台風10号(ハイシェン)が九州地方に最接近するのは以下の表のとおりとなります。
- 鹿子島県に最接近する日時:9月7日0時~3時頃
- 福岡県に最接近する日時:9月7日6時~9時頃
最接近する日時 | ||
機関 | 鹿児島県 | 福岡県 |
気象庁 | 9月7日3時 | 9月7日9時 |
JTWC(米) | 9月7日0時 | 9月7日6時 |
ECMWF(欧州) | 9月7日0時 | 9月7日6時 |
また各国の進路予想は下図のとおり。
9月3日21時現在の進路予想図(UTCを日本時間に変換(+9時間))
9月2日9時現在の進路予想図(UTCを日本時間に変換(+9時間))
(引用:GPV Weather)
各国の情報詳細は以下のとおり。
気象庁
気象庁の予想図から鹿児島県への最接近は9月7日3時頃、福岡県のへの最接近は9月7日9時頃と思われます。
9月4日6時現在の進路予想図
9月2日21時現在の進路予想図
(引用:気象庁 台風情報)
JTWC(合同台風警報センター)
合同台風警報センターは、米海軍と米空軍がハワイ州に共同で設置したアメリカ国防総省の機関となっています。
JTWCの予想図から鹿児島県への最接近は9月7日0時頃、福岡県のへの最接近は9月7日6時頃と思われます。
9月4日3時現在の進路予想図(UTCを日本時間に変換(+9時間))
9月2日21時現在の進路予想図(UTCを日本時間に変換(+9時間))
(引用:JTWC)
ECMWF(欧州中期予報センター)
欧州中期予報センターは1975年に設立された国際組織となってます。
ECMWFの予想図から鹿児島県への最接近は9月7日0時頃、福岡県のへの最接近は9月7日6時頃と思われます。
9月3日21時現在の予想気圧配置図(UTCを日本時間に変換(+9時間))
9月2日9時現在の予想気圧配置図(UTCを日本時間に変換(+9時間))
(ECMWFの予想図を一部修正加筆)
9月6日から9月7日にかけて九州地方の西側を北上します。
海面水温の状況
台風は海面水温26.5度以上で発達すると言われています。
九州周辺の海面水温は9/1時点で29度前後のようですよ。
(引用:気象庁 海面水温)
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知っておきたい台風のまめ知識
台風の強さと大きさ
台風の強さは4段階で現します。
強さ | 最大風速 |
---|---|
(表現しない) | 33m/s(64ノット)未満 |
強い | 33m/s(64ノット)以上 44m/s(85ノット)未満 |
非常に強い | 44m/s(85ノット)以上 54m/s(105ノット)未満 |
猛烈な | 54m/s(105ノット)以上 |
台風の大きさは3段階で現します。
大きさ | 風速15m/s以上の半径 |
---|---|
(表現しない) | 500km未満 |
大型:(大きい) | 500km以上 800km未満 |
超大型:(非常に大きい) | 800km以上 |
例えば15m/s以上の強風域が500km、中心付近の最大風速が45m/sの台風の場合は、『大型で非常に強い』台風と表現されます。
台風の名前
台風の名前は、各国の政府間組織である台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)が提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
140個で一巡し、リストの一番目の名前(ダムレイ)に戻ります。
台風10号のハイシェンの場合は72番目の名前で中国が提案した海神の名前となっています。
140個のリスト詳細は気象庁のページをご覧ください。
おわりに
台風10号(ハイシェン)の進路予想を随時更新していきます。
少しでも防災に役立てば幸いです。
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