トイレ・流し台詰まりを自分で解消する方法!詰まり原因を写真で解説

トイレ・流し台が詰まって大変思いをされた方は多いと思います。

詰まった場所によって、トイレが使えなかったり、洗い物ができなかったり、シャワーを浴びれなかったり大変な思いをしますよね。

この記事ではトイレ・流し台・浴室の詰まりの原因を探り、その対処法をまとめてみました。

(注意点)

本記事の写真はあまりきれい物ではありません。

一部モザイク等の加工をしておりますが、食事中の方や汚物が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

また、この記事で紹介されいる方法を試す場合は全て自己責任でご対応ください。


この記事のポイント

トイレや管にはどんな物が詰まっているかわかる

詰まった原因物の写真を見ることができる

詰まりは予防が一番!

トイレ・流し台・浴室はどうして詰まる?

写真でみる詰まりの原因物とその解消方法

身近なところから紹介していきましょう。

異物の入り込み

異物の入り込みは様々です。

①トイレットペーパー詰まり(@トイレの先の排水管)

トイレットペーパーを大量に使用したことによる詰まりは一般的ですね。

下の写真ではトイレットペーパーが排水管の合流部分で詰まっています。

上記写真はアパートの事例で、ワンフロアすべてのお部屋でトイレが使えなくなりました。

他のフロアはトイレがスムーズに流れていたのでフロアの排水管の合流部分が怪しいと考え、点検口を開けてみたらトイレットペーパーが大量に詰まっていました。

この場合の解消法としてはトイレを外してドレンクリーナー等のツールで強制的にトイレットペーパーを押し込むか、上記写真のように点検口からトイレットペーパーを除去するか、になります。

自力で対応しやすいのは後者の点検口からの対応ですね。

ですが、注意しないと汚水をかぶってしまいます。

②髪の毛詰まり(@浴室の排水口)

食べ物や髪の毛が詰まることも想像しやすいですね。

浴室の排水口のトラップ部分に髪の毛が詰まった様子↓

これなら自力解消も簡単です。

排水口のトラップを外して内部を清掃すればOK

この時に排水口に工具や清掃用具を落とさないように十分注意してくださいね。

③おもちゃによる詰まり(@浴室の排水口)

まさかと思いますが、子どものおもちゃが詰まっていることもあります。

場所は浴室の排水口。

排水口フタが取れやすかったのでしょうか。

下記の写真のようなミニカーが3台も出てきました!

そのあとプラスチック片も出てきました。

この時はラバーカップとピックアップツールで異物を除去できたので排水口からごく近距離に異物がある場合は自力解消が可能です。

ラバーカップはホームセンターにて購入できます。

ピックアップツールはダイソーにも売っていますよ。

④吸盤による詰まり(@トイレ)

知人宅の例。

「トイレがそっちゅう詰まる。ラバーカップで何度やってもダメ。」とのことだったのでトイレを分解して点検すると内部から吸盤が!

「便器の脇で使用していたものが落ちたのかもしれない。」とのこと。

人騒がせな知人です^^;

トイレを分解して下から見上げると何やら固そうなものが。

写真の中央やや左の白いものがそうです。

取り出して洗浄してみると吸盤でした。

以上、4つ事例で異物による詰まりを見てみました。

異物による詰まりを解消するためには管に入ってしまった異物を取り除くしかありません。

排水口に近い場所であればラバーカップで吐き出させるか、目視できてかつ近距離ならピックアップツールで引っ張り上げることができます。

ですが、深いところだとドレンクリーナーもしくは点検口からのアプローチ、それでもだめなら管の切断が必要です。

写真はありませんが、屋外の排水管のフタが外れてしまい、大雨でゴミが流入して詰まりが発生。

管を切断してみたらつまようじやアルミ缶、チキンの骨などが出てきたという事例もあります。

異物による詰まりは詰まってからでは手遅れです。

詰まる前に予防しましょう。

  • 浴室排水口にネットを張る
  • 流し台の排水口にネットを張る
  • 排水口のフタは開けっ放しにしない

油の付着

てんぷらや炒め物など、油物をよく料理するご家庭や飲食店に多くみられます。

①油の付着による詰まり(@台所および浴室の排水管)

台所の排水口が詰まるということで確認しました。

このお部屋の場合は台所の排水管と浴室の排水管が浴室の点検口の内部で合流していました。

排水管に圧をかけると油と髪の毛が出てきました。

 

どんどん油が湧いてくるので自力では無理。

専門業者によるドレンクリーナー清掃を行いました。

詰まってからでは自力解消は難しいです。

なお、油の場合は予防することができます。

ごく少量の付着ならパイプユニッシュや温水で除去可能です。

またホームセンターで販売しているパイプクリーナー(ドレンクリーナーの小型版)も効果があります。

ですが、油がべったりこびりつき、時間が経つと固まってしまいます。

②油の固着による詰まり(@店舗台所の排水管)

下記の写真は飲食店の排水管の清掃の際に確認した油です。

白っぽい不定形な物はすべて油の塊です。

石鹸とチーズの中間くらいの固さで、ぱっと見て石のようです。

これくらいの固さになると家庭用の詰まり解消グッズでは難易度が高く、ほぼ解消は不可能

専門業者に依頼してドレンクリーナーや高圧洗浄で除去してもらいましょう。

流し台の油による詰まりをドレンクリーナーで除去している様子↓

下流側のマンホールで眺めていると油の細かいくずが流れていきました。

油の付着や固着は多少発生しますが、予防により詰まりを減らすことができます。

  • 定期的にパイプユニッシュや温水を流す
  • 定期的に高圧洗浄をする(専門業者に依頼しましょう)

尿石による詰まり

尿石による詰まりは専門業者でなければ解消は難しいです。

尿石が排水管に付着しているとパイプの径が小さくなると同時に尿石表面のザラつきでトイレットペーパー等がスムーズに流れにくくなります。

なお、尿石は男性用の小便器があると付着しやすくなります。

大便器だと大量の水を使用するのでそれほど付着しませんが、男性用の小便器だと少量の水で便器を洗い流すので尿に含まれている石灰分が多く、沈着しやすくなります。

大勢の人が出入りする店舗・事務所や大家族の戸建住宅などに男性用小便器があるので注意が必要ですね。

付着の様子↓

尿石ってこんな塊↓

長年放置すると管の底に石のようにこびりついて、簡単には除去できません。

家庭用のグッズではほぼ不可能と思われます。

予防としては水を多めに流すこと

それでも尿石は付着してしまうものなので専門業者に定期的に排水管の清掃を依頼しましょう。

排管の施工不良

勾配の問題や管路の方向の問題、管の径の問題があります。

ここでは一般論になります。

勾配がなさ過ぎると汚物が滞留してしまい詰まりやすくなる。

勾配がつき過ぎると水だけが先に流れてしまい汚物が取り残されて詰まりやすくなる。

接合部分で管路の向きが違っていたら逆流により流速が低下するので詰まりやすくなる。

管の径も水量にあった適切な物でなければ詰まりやすくなる。

詰まりを発生させるような大きな施工不良には出会ったことがありません。

おまけ(尿石付着によるトイレ詰まりを解消した事例)

ここからはおまけです。

専門業者に依頼して尿石が付着したトイレの排水管を清掃し、詰まりを解消した事例です。

①カメラによる排水管の確認

専用のカメラをセッティング。

排水管の点検口からカメラを入れていきます。

すると排水管の底部に尿石の付着が確認できました。

②尿石の除去(高圧洗浄)

尿石の除去のひとつに高圧洗浄があります。

比較的軟質な箇所は高圧洗浄で除去できます。

わかりづらいですが、マンホールから高圧洗浄のノズルを入れています。

ノズルの先端。

先端から写真の右側に向かって高圧の水が噴き出します。

高圧洗浄のノズルはノズル後方への水の噴射により前に進みつつ、後ろに破砕した尿石をかき出します。

なお、破砕された尿石は下流側でキャッチします。

③尿石の除去(ドレンクリーナーなど)

先端ヘッドに大きなビットの付いたドレンクリーナーで削りながら破砕します。

先端ヘッドがチェーンタイプもあります。

回転により遠心力でチェーンが広がり尿石を破砕する仕組み。

排水管内部での様子↓

④尿石のかき出し

高圧洗浄やドレンクリーナーで破砕した尿石を高圧洗浄で排水管内からかき出していくとこんなに尿石が取れました。

尿石も取れて排水管もきれいになりました。

業者の皆様、お疲れ様でした!

終わりに

いかがだったでしょうか。

詰まりの原因物のイメージが湧いたと思います。

異物による詰まりって、何でもありですね。

浴室の排水口から子どものおもちゃが出てきてびっくりでした。

トイレ・流し台・浴室の排水口の詰まりに対する基本的なスタンスは予防です。

詰まってからの自力復旧は難しいものがあります。

単純なもの(トイレットペーパー詰まり)を除き、自力復旧は大変です。

詰まりの予防をしつつ、万が一詰まりが発生した時に備えて専門業者の連絡先を控えておきましょう

トイレ・流し台・浴室が詰まりの原因やご自分でできる解消法、予防に関してこの記事が参考になれば幸いです。

 

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