この記事は2020年5月10日の出来事を体験記にまとめました。
2020年が半ば過ぎようとしているこの時期にwindows7(以下、win7と略します。)のパソコンを利用している人は私を含め、ごく一部だと思います(2020年1月14日でwin7のサポート終了しています)。
今回、マザーボード(メインボード)が破損したため基本的なパーツはそのままにマザーボード、CPU、メモリの交換作業を行ったのですが、win7を使っていると交換が大変!なのですね。
半泣き状態で何とかwindows10(以下、win10と略します。)にアップグレードし、パソコンが使える状態になりましたが、思いのほか時間と手間がかかってしまいました。
win 7のパソコンを使用されている方はごく少数だと思いますが、そのごく少数の方の参考にればと思い、今回体験記として記事をアップしました。
参考になれば幸いです。
この記事のポイント
windows7のPCのマザーボード交換は大変
交換前にレジストリをいじる必要がある
windows10へのアップグレードも必要
目次
PC環境
体験記に入る前にPC環境のマザーボード交換前、交換後の状況を記しておきます。
ごちゃごちゃした記事なので最終的にどんな環境に仕上がったのかイメージしながら読んでいただけるとわかりやすいと思います。
交換前 | 交換後 | |
マザーボード製造年 | 2010年 | 2019年 |
マザーボード | GIGABYTE GA-H55M-UD2H | GIGABYTE B365M DS3H |
OS | windows7 | windows10 |
CPU | Pentium Gold G540 3.80GHz | core i5-650 3.20GHz |
メモリ | 2GB | 16GB |
ハードディスク | TOSHIBA製HDD | TOSHIBA製HDD |
ドライブ | Optiarc DVD RW | Optiarc DVD RW |
ケース | 不明 | 不明 |
マザーボード破損の確認から交換まで
マザーボード破損は突然に
ある日突然、パソコンがフリーズするようになりました。
ネット検索をしていると突然青い画面が。。。
win98時代を彷彿とさせます。
最初のうちは数時間パソコンを使用すると発生していましたが、間隔がだんだん短くなっていき、数分程度でフリーズすることも。
win98に慣れっこの私は、気にせず使っていました(慣れって恐ろしい^^;)。
それがいけなかった。
そしてついに起動すらしなくなって真っ青になってしまったのでした><。
バックアップとってないぞー!涙
ということで原因を探りました。
ネット検索を駆使して、起動しない原因を一覧にして片っ端からチェックしていきました。
- パーツのオーバーヒート
- 冷却ファンの故障
- 電源の故障
- CPUの破損
- メモリの破損
- マザーボードの電池切れ
- マザーボード破損
まさかないだろう思って、マザーボードの破損も候補に入れておきましたが、結果的にこれでした。
メモリスロットの破損。
4箇所あるスロットのうち、1箇所のみ生きていました。
なんとかメモリ1枚状態で起動することができ、急いでバックアップ。
それからマザーボード交換へと進みました。
マザーボードの選定
パソコンのパーツ選びって案外楽しいです。
どんな感じに仕上がるかな~って、想像するとワクワクしますね。
マザーボードの選定は重要です。
マザーボードによってどんなパーツが取り付けられるのか決まってきます。
これを機に高スペックにする?などと悪魔の声が聞こえてきましたが、パソコンの用途は事務作業メインなので、高いスペックは不要(ここは気持ちをぐっと押さえました)。
なので、できるだけ安価に仕上げることにしました。
さっそく近所のパソコンショップに行き、店頭で吟味。
安くて、新しくて、オンボードグラフィックタイプのマザーボードを探しているとGIGABYTE B365M DS3Hが目につき即決しました。
店員さんに確認するとCPUとメモリも交換が必要らしい。
10年も経てば旧規格の物は使えなくなるのですね><
CPUも贅沢は言えません。
安価なPentiumを購入(名前が懐かしかったので興味本位で購入^^;)。
メモリも少しで十分。
8GBの2枚入りセットを購入。
これでマザーボード、CPU、メモリの3種類がすべて揃いました。
ついでに帰り道にヤマダ電機でマウス(3千円)を衝動買い。
結局3万円ちかくの出費となりました。
交換作業
交換作業は順調にいきました。
マザーボードの交換って、ほぼパソコンを作り上げるようなものですね。
古いパーツを外して新しいのを載せるだけですが、1時間ちかくかかりました。
交換の様子はこちら↓
①既存のパーツの抜き取り
ついでにケースやファンの清掃もしておきました。
パソコンの内部ってほこりだらけなんですね。
そして、パーツ抜き取り完了^^
すっきりしました。
②マザーボードの取り付け
パソコンショップで買ってきたパーツ。
B365M DS3Hの表と裏。
なんか地味な感じ^^;
オンボードグラフィック付。
箱を開けると説明書がない!と焦っていると内箱の下側にちゃんとありました。
まずはバックパネルを取り付けます。
マザーボードを支えるネジの位置も直しておきます。
マザーボードによってはネジの位置が異なることがあります。
③配線の取り付け
配線の取り付けには悩みました。
おんなじような配線があるし、取り付け箇所も似通っているし、どこに取り付けるのか説明書を読んでもざっくりとしか書いていない!
よくよくみるとマザーボードの基板上に小さな文字で書いてありました。
HDD LED+-
とか、そんな感じ。
配線には色がついていて、2極の場合は白+茶色、白+赤のようになっていました。
ですがどっちがプラスでどっちがマイナスかわからなかったのでネット検索。
どうやら基本的には白または黒がマイナスとのこと。
白い配線をマイナス側にさしておきました。
④CPUの取り付け
これにはドキドキでした。
本日の山場。
箱を開けるとこのように入っていました↓
CPUクーラーの表面にはグリスが塗ってあったので触らないように注意。
そしていよいよ取り付け。
ここで注意しなければならないのはCPUの向き。
取り付けの際、CPUの向きを待ち換えるとピンを折ってしまうかもしれません。
ここは慎重にまずはボード上で向きを十分確認して、CPUソケットの上に載せました。
なお、ソケット側にはツメがあり、CPU側にはそのツメに対応した凹みがあるので、このツメの位置を頼りに向きを合わせました。
無事にCPU取り付け完了^^
⑤メモリの取り付け
メモリは基板の中ほどにある凹みの位置に注意しながら差し込み、無事に取り付け完了。
⑥周辺機器のパーツを取り付けたら完成!
これでパソコンが元の姿に戻りました^^
起動テスト失敗から起動成功まで
と、ここまでは順調でした。
問題はここから。
大きな試練が待ち受けていました。
起動しないwin7
ポチっと電源ボタンを押すと・・・
お、ファンが回り始めた。
きたきた!
と思ったのも束の間。
ん?なんだかいつもと様子が違う。
変な画面になってしまいました。
って、起動しないwin7。
起動失敗じゃないか!
画面に従って修復を試みるもダメ。
ここで半泣き状態に。涙
今度はwin7は起動したものの画面が変!
ここでネット検索が威力を発揮しました。
何やらレジストリの設定変更がどうたらこうたら。
しかもマザーボート交換前に設定変更をしなければならない!
ということでパーツを組み直し。
新しいマザーボードを外して古い方を取り付けました。
むき出しのままパソコンを起動しています↓
ネット情報によればマザーボード交換前に下記の手順でレジストリの設定を変更する必要があるそうです。
実際に行った手順はこちら↓
win7のデスクトップ左下の検索窓で『regedit』を検索してレジストリエディターを起動
レジストリエディター上で『\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services』にある下記フォルダ内にあるStartの“値のデータ”を全て“0”に変更。
- Aliide.sys
- Amdide.sys
- Cmdide.sys
- Intelide.sys
- Msahci.sys
- Viaide.sys
これと同じ手順を『ControlSet002』『CurrentControlSet』でも実施。
これで設定完了のはず。
再度新しいマザーボードに再度組み直し。
そして祈りながら・・・電源スイッチをポチっと。
すると今度はばっちり起動!
きたきた!起動したよ~!
・・・ぬか喜びさせられました。
画面が変だよwin7。
アイコンが異常に大きいのです。
windowsの新機能に老眼機能が追加されたのかと本気で思ったくらい。
でも実際は違いました。
単なるディスプレイドライバのエラー。
マザーボードの箱に添付されていたドライバCDでドライバをインストールしている様子↑
エラーが出ています。
解像度の問題のようですが、画面設定で変更しようにもうまくいかない><
ディスプレイのドライバを更新しても直らない><
というか、ドライバそのものが更新できない。
う~ん。再び涙目。
こんなメッセージが出ます。
これって、windows10じゃないとだめってこと?
いろいろ調べつつ、試してみましたがダメ。
諦めてアップグレードすることにしました。
win10へのアップグレード
インストール前。
左上に『windows 7 Professional』の文字が輝いています。
windows10のダウンロードページ(https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10%E3%80%80)にアクセス。
上記ページの指示に従い、『メディア作成ツール』をダウンロード&インストール。
とにかく指示通りにポチポチクリックしていきます。
そして再起動を数回繰り返し・・・画面が復活!
ネット情報ではwin10の無料配布期間の終了後は有償になる旨が書いてあったので、インストールできるか心配でしたが、無事に完了。
念のためライセンスを確認するとちゃんと認証されていました↓
完全復活!
そう言えばこのパソコン、win10が出た頃に勝手にインストールされた記憶があります。
win10は使いづらかったのでwin7にダウングレード。
ハードディスクのどこかにデータが残っていて今回無事にアップグレードできたのかもしれません。
自動更新に感謝。
終わりに
長い体験記をご覧いただきありがとうございました。
仕事に、趣味に、今やパソコンはなくてはならないアイテムになりました。
相棒と言ってもいいくらいです。
そんなパソコンが壊れるとめちゃくちゃ焦ります。
自分の半身を失った気分。
今回、稀の休日を利用しながら焦りながらの復旧だったためドタバタしました。
この記事を読んでくださった方の参考になるかわかりませんが、こんなふうに苦労した人もいるんだなぁと思っていただければ幸いです。